ハイクラスQ&Aでは、少し専門的な内容にお答えします。
ご一読の上、フィットネスやカラダのことについての理解を深めて頂けたら幸いです。
◇パーソナルトレーニングに関するご質問・ご相談はこららからお願いいたします。
本当です。ダイエットの基本は、摂取カロリーよりも消費カロリーを増やすことですが、カロリーを消費する一番の手段は、筋肉や内臓をたくさん動かすことです。つまり、筋肉が多い人ほど普段何気なく歩いている時も、よりカロリーを多く消費しているのです。ジョギングやダンスなどの有酸素運動は、所要時間分の脂肪を燃焼させる効果はありますが、刺激が弱いため筋肉を発達(増やす)ことには向いていません。逆に長時間の有酸素運動で筋肉そのものが細くなってしまうケースさえあります。筋肉を増やすコツは、なるべく短時間で筋肉を強く刺激させ、その後はしっかり休養を取ることが大事です。そういった点で筋トレ(ウェイトトレーニング)が有効となります。
まずダイエットの基本ですが、ただ単に「体重を減らせばいい」 というダイエットは正しい方法ではありません。健康の為にも今すぐ捨てて下さい。厳しい食事制限による絶食系ダイエットや単品系ダイエットなどによるダイエットは、リバウンドしやすいカラダになり、それ以上に「太りやすい不健康なカラダ」をつくり出していくようなものです。正しいダイエットの目的は、「体脂肪を減らす」ことです。何故なら、必要以上の体脂肪は、メタボリックシンドロームをはじめとするさまざまな生活習慣病の原因になるからです。そこで本題ですが、筋トレ(ウェイトトレーニング)がダイエットに良いとされるのは、簡単にわかりやすくまとめると次のようになります。
「筋トレを行う」⇒「筋力アップ・筋量増」⇒「基礎代謝アップ」⇒「体脂肪燃焼」⇒「体脂肪減少」⇒「体重減少」となり、「代謝の良い太りにくいカラダ」をつくる事ができます。更に、筋トレを行うことによって、「体力アップ」「姿勢改善」「肩凝り・腰痛等の改善」「ストレス・疲労感の緩和」「骨密度上昇」「アンチエイジング(老化防止)」など、非常にたくさんの効果も期待できますので是非取り入れることをお勧めいたします。
ご安心ください。女性は男性に比べ男性ホルモン(テストステロン)の量がそれほど多くありませんので、アスリート並みの筋強化と、多量の栄養摂取を行わない限り、腕や脚が太くなったり、ムキムキになることはありません。
筋肉の発達は、主に男性ホルモン(テストステロン)の量に左右され、女性の場合、テストステロンの投与を行ってトレーニングでもしない限り、男性のようにムキムキになったり、ゴツゴツしたりすることはありません。ちなみにマッチョと呼ばれる人やボディビルダーは、筋肥大をさせる方法で相当のトレーニングを長期間行い、筋繊維を浮き出すために脂肪ができるだけつかないように徹底した栄養管理を行い、体脂肪率を5〜7%に絞ってボディビルの大会(コンテスト)に挑みます。そういった並外れた努力の末、完成したカラダなので価値があり評価されるのであって、一般的なトレーニングでボディビルダーのようなカラダになることはありません。逆に、「ボディビルダーのようなカラダになりたい」 という方が、余程難しいのです。
ズバリ、筋肉の量を増やすことです。筋肉はエネルギー(カロリー)で動いています。筋肉の量が多い人ほどたくさんのエネルギーを必要とするので、基礎代謝が上がります。
基礎代謝とは、「生命維持をするために必要な生理的最小エネルギー代謝」 のことですが、基礎代謝は筋組織を中心に消費されるため筋肉量の多い人が基礎代謝も高くなります。そして、この基礎代謝は、1日の総消費エネルギーの約70%を占めますので、筋肉量の多い人=基礎代謝の高い人=脂肪が燃えやすいカラダとなり、筋肉量の少ない人=基礎代謝の低い人=脂肪が燃えにくいカラダとなります。ですから、見た目(身長、体重、体型など)が同じ人でも、筋肉がしっかり付いていて脂肪を抱えていない人の方が太りにくいカラダといえるのです。
【1日のエネルギー消費の内訳】 基礎代謝によるエネルギー消費 約70% 身体活動によるエネルギー消費 約20% 食事誘発性体熱産生(DTI反応) 約10% |
本当です。成長期を境に成長ホルモンの量が減っていき、基礎代謝は低下していきます。成長ホルモンが減っていくのはやむを得ません。しかし、筋肉は年齢に関係なく、いつまでも発達させることが可能です。成長ホルモンの自然分泌量が衰えてきたら、筋肉を刺激させることで成長ホルモンの分泌を促すことができます。それにより筋肉が発達し、年齢に関係なくいつまでも基礎代謝を向上させることが可能なのです。
基礎代謝は、年齢、性別によって違いがあり、16〜18歳をピークに徐々に減っていき、40歳前後から急激に低下します。理由は、加齢によって筋肉が衰え減少することや、成長ホルモンの低下、たんばく質合成の低下などによって消費エネルギー代謝も下がり、脂肪が蓄積されやすくなるからです。基礎代謝を思春期レベルまで戻すことはできないものの、加齢によって落ちていく基礎代謝を食い止め、脂肪ばかりのたるんだ状態にしないためにも、筋肉を鍛えることが重要になってきます。
そんなことはありません。むしろ筋トレで柔軟性は向上します。無理な筋トレで筋肉を損傷させすぎ(筋肉痛をはるかに超えるレベル)、適切なケア(ストレッチ、マッサージ)を行わない場合は、以前より堅くなってしまうケースもあります。しかし、正しい知識を持って行えばそんな心配はありませんのでご安心ください。
女性からトレーニング前によくご質問を受けますが、筋トレ(ウェイトトレーニング)を行うことによって、柔軟性(関節可動域)が減少してしまうという報告は、フィットネス界ではありません。但し、そこには条件があります。専門的になってしまいますが、「全関節可動域を使って、主導筋、拮抗筋群両方をトレーニングする」ことが基本で、運動生理学などを理解しているトレーナーの指導がありますので全く心配する必要はありません。
カラダを動かしているのはもちろん筋肉ですが、役割はそれだけではありません。例えば・・・(1)骨を正しく安定させ姿勢を保持する。(2)手足などの関節を通常の範囲で動かせるよう可動域を正しく保つ。(3)体温を発生させる。(4)血流を促す。など挙げればきりがありませんが、筋肉が発達しているからこそ、より健康でいられるのです。
私たちは、筋肉の働き(収縮・弛緩)によってカラダを動かすことができますが、そのカラダを動かす筋肉が骨格筋(横紋筋)で、自分の意志で収縮のコントロールが出来るので随意筋と呼ばれています。骨格筋の総数は約400個あり、全体重の約50%を占めるのです。そこで、主な筋の生理作用としては、カラダを動かす運動作用の他に、姿勢を保持するといった体位の安定化、体温の発生(熱産生)、第二の心臓ともいわれる筋ポンプ作用などがあり非常に重要な役割を果たしています。従って、全身の筋力が弱まるとこれらの筋の生理作用が激減します。例えば、よい姿勢を保てなくなったり、思うようにカラダを動かすことができなくなったり、歩くことすらできなくなったり、脚力が衰えると、むくみを生み出すだけでなく、筋ポンプ作用が働かず、心臓への負担が増大するといったことが起こります。こういったさまざまな障害を予防し、オバサン体型にならないためにも日頃から筋コンディショニングを行うようにしましょう。
これは非常に誤解されがちな質問です。基本的に筋肉と脂肪は別物です。筋肉から脂肪に変化することはありえません。それでもスポーツ選手が引退したとたんに太りはじめたなどという話をよく聞きます。これは運動を止めることで筋肉が細くなる⇒新陳代謝が悪くなり、太りやすいカラダに近づく⇒それでも食事量は変わらずにバクバク食べる⇒脂肪が溜まってくる。といった流れになるのであって、こういう場合は、今の生活習慣に合った食事量に減らすことが重要です。
「学生のころ部活動をやっていてそのときの筋肉が脂肪に変わった」なんて耳にすることがありますが、それは全くの誤りです。運動をするとかしないとかに関係なく、筋肉が脂肪に変わることはありません。逆に脂肪が筋肉に変わることもありません。筋肉は、筋繊維と呼ばれる円柱状の細胞が数千個集まったもので構成されており、脂肪組織は、脂肪細胞からできていますので全く違います。運動をしなくなると筋肉は、衰えて筋力も落ち、細くなり、筋肉量も減ります。筋肉量が減ると、基礎代謝が落ちて脂肪がつきやすくなります。その結果、脂肪が少なく締まって見えていたカラダも筋肉が減って脂肪が溜まり「ぶよぶよ」に感じることから、筋肉が脂肪に変わったように思えるのです。
もちろんです。ストレッチの効果として、柔軟性を高める効果のほかに、血流を促進させ筋疲労の回復を高める効果もあります。ムキムキになりたい人だって、ダイエット目的の人だって、みなさん必要ですよ。
私たち人間は、地球上で生活している以上、常に重力に対し姿勢を保持する必要があります。この重力に対して姿勢を保持するために働く筋肉のことを抗重力筋といい、抗重力筋の筋力低下や、筋バランスが乱れると、慢性の肩凝りや腰痛、時には重大な障害や怪我を引き起こしたりします。また、デスクワークを中心に仕事をするなど長時間同じ姿勢でいると、血液循環が悪くなり筋疲労を起こし、特定の筋群の緊張が徐々に高まり柔軟性(関節可動域)が低下します。柔軟性(関節可動域)が低下すると、なめらかな自然な動きができなくなったり、思うように動かせなくなるといった障害が出てくる可能性が高まります。地球上で生活している人間にとって最低必要な運動が「ストレッチング」で、日頃から余分な筋の緊張をほぐし、ストレッチングによる筋肉のケア(コンディショニング)が重要といえるでしょう。
ストレッチすることで脂肪を燃焼させることはできませんが、例えば、股関節の柔軟性を高めることにより、リンパの流れが良くなり、脂肪細胞が腹部などに沈着するのを改善させたり、老廃物の排出を促進させカラダのむくみを改善させる効果はあるようです。また、柔軟性があるほうが、それだけ大きくカラダを動かすことができるので結果的に運動量が増えますから、効果的にカロリーを消費させることができます。
美容のため、シェイプアップのためにも寝る前に「ストレッチ」という女性も多いかと思いますが、血行を良くする効果があるので筋肉などの活性化には役立ちますが、脂肪を燃焼させることまではできませんのでストレッチをしたからといって痩せることはありません。ただ、ストレッチを行うことにより疲労回復やリラクゼーション効果によってストレスが和らぎ、暴飲暴食を抑えるといったことに繋がるので全く効果がないとはいえません。脂肪燃焼効果を望むのであれば、一定以上の負荷を与えることによる筋肉づくり(筋トレ)や、持続的な運動(有酸素運動)を行う必要があります。
(ストレッチングの主な効果)
柔軟性を高める・筋肉の緊張を和らげる・傷害予防や筋肉痛の軽減・血液、リンパ液の循環を促進させる・老廃物の排出を促進させる・肉体的精神的なリラクゼーション効果・疲労回復・肉体の老化予防に効果など。
本当です。極端に関節がやわらかい人は通常の関節の範囲が大きいため、何か外的な負担が関節にかかった場合に戻す力がうまく働かず、そのまま関節が曲がってしまい、関節炎や骨折などのケガを招く場合があります。トレーニングする場合、なるべく専門家と一緒に行うことをオススメします。
柔軟性(関節可動域)の大きさとスポーツ障害の関係について多くの研究から、「関節可動域が極端に狭い場合には障害の原因になりえるが、必ずしも関節可動域が広いことが障害を防ぐ要因にはならない」という専門家の意見があります。関節可動域が広すぎると、関節が「ゆるい」状態になり障害の危険性が増し、怪我や事故に繋がりやすいとの報告もありますので、関節の「ゆるい」傾向のある人にとっては、ストレッチングのやり過ぎには注意し、関節可動域(柔軟性)に見合った筋力トレーニングが必要となるでしょう。例を挙げれば、バンツや靴下などのゴムの伸縮性がなくなって伸びきった状態をイメージしてもらうと良いと思います。
柔軟性を高めるためには、基本となるのがストレッチですが、柔軟性を上げるには少しテクニックが必要です。筋肉をただ伸ばすだけではなく、縮める(収縮させる)という力を利用したり、ターゲットとする部位の表と裏の筋肉をうまく刺激してあげることによって柔軟性を向上させることが可能です。
柔軟性を高めるためには、ストレッチングが欠かせませんが、ただむやみに伸ばせばいいというものではありません。間違った方法で行っていると、筋、腱、靱帯等の組織を痛めてしまい柔軟性を高めるどころか逆に硬くなってしまいます。効率よく効果的に柔軟性を高めるためには、専門的になりますが、「筋平衡反射」 (伸張反射と相反性神経支配)などの概念の理解が必要となります。しかし、非常に残念ですが、このストレッチングは業界でも軽視されやすく、高いスキルを持ち合わせた指導者は非常に少ないのです。私共に、もしお任せいただければ、この概念をしっかりと熟知して指導を行い、更に、ストレッチングにはさまざまな種類がありますので、目的と状況に応じて上手く使い分け、要望の多い股関節や肩関節などの柔軟性(関節可動域)の向上を提供いたします。
人間の骨格は、約200個の骨で構成されていますが、特に骨盤は、骨格のバランスを保つ上で、非常に重要な部位で、骨盤の歪みは脊柱(背骨)・頚椎に影響し、全身のバランスが崩れさまざまなカラダの不調の原因となります。この「カラダの土台」である骨盤が歪むと、重力の関係でバランスをとろうとする働きをします。その結果、一定の場所の筋肉に負担がかかり、正常な血液循環が阻害され「コリや痛み」などとなって肩凝り、腰痛、O脚などの症状を引き起こします。さらに、骨盤は、大切な内臓を入れる器の役目もしていることから、骨盤の歪みはホルモンバランスの崩れをも引き起こしやすく、むくみ、冷え性、肌荒れ、便秘、消化不良、生理不順、更年期障害などといった婦人科系疾患の引金となりえます。同時に新陳代謝も正常に行われないため、老廃物を溜め込みやすくなり、脂肪がつきやすくなってしまうなど、内蔵の機能が低下すると、健康面でのトラブルだけではなく、美容面でのトラブルも抱えてしまうようになります。このカラダの歪みの原因としては、日常生活動作における悪い姿勢や運動不足が挙げられます。カラダの「コリ」などを感じたら、「コリをほぐしてもらいにマッサージへ」という方もいらっしゃいますが、整体などの手技療法(指圧など)では、どうしてもアプローチできない(指が届かないなど)筋群が出てきてしまうため効果性も薄くなり、対症療法のため根本的な解決には至らず、その効果は一時的なものになってしまいます。カラダの歪みは、筋バランスの歪みが主な原因となりますので、深層筋(インナーマッスル)から表層筋(アウターマッスル)までの筋群に対して的確にアプローチする必要がありますので、トレーナーは、各クライアントの現状の筋バランスを見極められる観察力が必要で、改善しようとするターゲット筋群に対して的確にアプローチし、効果的なトレーニング指導が提供できる高いスキルやテクニックが要求されます。筋バランスを整えることは、全身の歪みも整えることになりますので、老化防止、肥満防止、健康増進、病気の予防、美容効果など多くの効果が期待されます。さまざまなトラブルを根本から改善し、新陳代謝を促し、脂肪のつきにくい美しいプロポーションを手に入れ、真の美を目指しましょう。
筋トレで改善させることは可能です。元々、先天性の骨格異常でない限り、O脚やX脚は姿勢の悪さから筋肉バランスが崩れた結果に起こる症例です。そのためにも筋トレで筋肉をバランスよく発達させていくことが解決の近道です。
日本人の8割がO脚と言われるほど多く、外見上の問題もありますが、年齢を重ねていくと「変形性膝関節症」になる可能性がO脚で無い人に比べて高いと言われています。この原因は2つあり、先天的なものと後天的なものに別れます。先ず先天的なものは脛骨(膝から下の骨)自体が湾曲しているタイプで、このタイプは、外科的手術により骨を切ってO脚を改善させる方法で主にバレエダンサーなどが行なうことはありますが一般的ではありません。後天的なものは、座り方や歩き方などの悪い癖といった生活習慣が影響して、関節や骨盤が歪みO脚を形成してしまします。このO脚の原因は、生活習慣による脚と骨盤周辺筋群のアンバランスによるものがほとんどですので、ご質問にあるカイロプラクターによる矯正や手技療法といった「強制的な調整」 を行ったとしても一時的には改善されても元に戻ってしまいます。また、中には関節などを痛めてしまうケースもありますので慎重に選択される必要があります。 O脚は、スタイルだけではなく、猫背等のカラダ全体的な姿勢の乱れを招き、更には腰痛や膝痛など様々な二次的障害を引き起こす可能性が高まりますので、根本的な原因となるターゲット筋群の緊張を無理なく調整し、機能的で正しい筋肉創りをすることが一番効率の良い方法となります。
普段どのようなウォーキングを行っているか分かりませんが、通常、ウォーキング1時間あたりの消費カロリーは、だいたい120〜130kcalです。(体重50kgの女性で約129kcal)これによる脂肪燃焼は、たったの約18gです。もし、ウォーキングで体脂肪1kg分を減らしたいとすると、約54時間必要となり丸2日間歩き続けなくてはなりません。つまり運動強度が低すぎることが大きな要因です。
脂肪を燃焼させる工場の役目を果たす「筋肉」ですが、運動習慣のない人や、幾度となく食べないダイエット経験をした人は、その筋肉が少ない傾向にあります。筋肉がやせ細ってしまい、脂肪が効率よく燃焼しない「痩せにくい」カラダになっている女性は多いです。つまり、有酸素運動を行う前にもっと大切な運動があります。それは、筋肉に負荷を与えて鍛える「レジスタンス運動」です。これは、医療関係者の方々も指摘しているほどです。
何故なら、筋肉が衰えた状態で有酸素運動を行えば、腰痛の悪化、O脚促進、膝・足首の関節を痛めたりすることがあるからです。女性は特にホルモンの関係や男性に比べ筋量も少なく脂肪を溜め込みやすいので、レジスタンス運動を取入れ、脂肪が燃えやすいカラダづくりをしてから有酸素運動を行うと効果が出やすくなります。そして何より基礎代謝量もアップしますので、普段何気ない日常生活の中でも脂肪が燃えてくれるカラダをつくることになりますので一石二鳥の運動です。
ランニングマシンやエアロバイクですが、初めのうちはキツイと感じても、人間は適応能力に優れているため、その強度に徐々に慣れていきます。つまり、消費カロリー量が減少し、脂肪燃焼速度が遅くなったと考えられます。運動強度を上げて行うことも一つですが、筋トレを取り入れ、有酸素運動と併用することをお勧めいたします。何故なら、筋肉を鍛え、基礎代謝率を上げれば消費カロリー量も増加させることができるので効率の良い有酸素運動を行うことができますし、更に、日常生活の中でも脂肪燃焼するカラダにすることができるからです。
※女性を中心にエアロバイクなどを行いながら雑誌や本を読んでいる姿をときどき見かけますが、気まぐれなトレーニングに効果はありませんのでエクササイズに集中して行うことも重要です。
普段どのくらいの強度、時間、頻度でランニングマシン(トレッドミル)を利用しているのか分かりませんが、通常一般的な女性であれば、約8km/h程度のスピードで、30分〜1時間程度行っていると思います。例えば、体重50kgの女性が、30分走って消費するカロリーは、約200kcalとなります。これは、ちょうどおにぎり1個分のカロリーで、これによる脂肪燃焼は、たったの約29gとなります。もし、体脂肪1kg分の体重を減らそうとすると、約18時間走らなければならない計算となります。従って、ただ漠然に有酸素運動を行ってもなかなか思うように結果が出ない方が大勢おられますので、一度ご相談にお越しくださいませ。
ヨガやピラティスは、ここ数年前より日本でも若い女性を中心に、ハリウッドスターなどが行なっていることで人気となっていますが、残念ながら脂肪燃焼を目的としたエクササイズではありませんので大きな期待は禁物です。ヨガやピラティスは、筋力向上のトレーニングというより、筋バランスを整えたりするエクササイズとなります。そこで、フィットネス先進国アメリカでは、このようなエクササイズは、セカンドトレーニングして取り入れられ、メインとする基本のトレーニングは、ウェイトトレーニングです。昨年数十kgの減量に成功したと言われる米国有名女性シンガーもその一人で、現在米国では、セレブ御用達のダイエットプログラムとして、専属パーソナルトレーナーにプログラムを組んでもらってトレーニングすることが常識となっていますので、一度ご相談ください。
---ピラティス-------------------------------
ピラティスは、ご存知のように、カラダの中心となる体幹部(コア)に向けられたエクササイズで、意識しないと使われにくいインナーマッスル(深部の筋肉)を鍛えるのが特徴です。そのため、見違えるほどカラダの変化を望むエクササイズではなく、日常の身体の動きのクセなどによる筋肉のアンバランスを整えたり、硬くなった筋肉をほぐすといったコンディショニング系のエクササイズとなります。
---ヨガ------------------------------------
ヨーガは4千年程前にインド亜大陸で生まれたと言われ、ヨーガという言葉は、サンスクリット語で「結合」を意味し、ひとつの哲学として始まったとされています。初期のヨーガは、瞑想のことを指し、最初のヨーガ行者として評された仏陀(ブッタ)が膝を交差させて脚を組んで座る伝統的な姿勢で瞑想している様子が、よく描かれていることから最初のアーサナ(体位法・ヨーガの姿勢)になったといわれています。つまり、「アーサナ」(体位法・ポーズ)は、瞑想をしやすく、より深く瞑想するために心を集中させる一つの方法をして長い年月をかけ生み出されてきたものです。ヨーガの究極の目的の一つに、神と呼ばれるものとの調和を成し遂げ、悟りを得ることが挙げられますが、「アーサナ」を取り入れることによって、肉体という制限から心を解き放ち、心と体の調和する一つの手段として取り入れられたようです。今日私たちは、人間関係や仕事などでさまざまな心的ストレスを受けて生活し、日常生活の大部分の時間を座って過ごすことが多く、積極的に身体を動かすことをしない生活を送っています。この心的ストレス(疲労)の影響を軽減することで、病を防ぎ、健康を保つという意味では有効な方法だと考えます。以上のように、ヨーガの本来の目的は、「心・精神」に向けられた要素が強いため、リラクゼーション系のエクササイズと捉えられたら良いかと思います。
エアロビクスダンスは、有酸素運動を代表するエクササイズですが、残念ながら、形の良い筋肉はつかないと言っていいでしょう。エアロビクスダンスは、下肢中心のエクササイズとなり、特に、太ももの外側の筋肉である外側広筋という筋肉が使われて発達し、脚が太くなったように見えてしまい同じような悩みを持たれる方が非常に多いのです。メリハリのあるシェイプアップされたボディを目指しているのであれば、トータルバランスを考えたトレーニングを行うことをお勧めいたします。
体力を向上させる方法として、心肺機能(呼吸器系のスタミナ)を鍛える方法と筋持久力(肉体的のスタミナ)を鍛える方法があります。筋トレはその両方を向上させる利点があります。またその両面を鍛えることにより、カラダの免疫力も向上します。運動により内からも外からも強いカラダをつくることができます。
お任せ下さい。体力を向上させたいということは、心肺機能の向上といった持久力向上を目指していると思いますが、漠然とウォーキングをしたり、走ったり、自転車をこいだりしても、なかなか効果が出ないと思います。効果的に行うためには、やはり目標心拍数をしっかりと決めて行うことが重要となってきます。これは、年齢やカラダの状態によって一人一人違いますので専門トレーナーなどのアドバイスを頂いて行うことをお勧めいたします。ちなみに、通常、体力というと、行動を持続する能力(持久力)や行動を起こす能力(筋力・瞬発力)のことを指しますが、本来、体力には、行動体力と防衛体力という2つの側面があります。そして、習慣的に運動を行うことが、行動体力を高めるとともに、防衛体力をも向上させることがわかっています。
■行動体力(測定可能な運動能力) | ■防衛体力(病原菌の侵入などさまざまなストレスを克服する力) |
行動を起こす能力(筋力・瞬発力) | 物理的・化学的ストレスに耐える能力(気候の変化・化学物質など) |
行動を持続する能力(持久力) | 生物的ストレスに耐える能力(ウイルス・空腹・不眠・疲労など) |
行動をコントロールする能力(調整力) | 精神的ストレスに耐える能力(緊張・苦悩・悲哀など) |
お気持ちはとても良くわかりますが、普段汗が出にくい方でも、トレーニングを積み重ねていくことによって、気持ち良い汗が出るようになります。快適にトレーニングを行うためにも、動きやすいウェアで、素材は汗の吸収性がよく、速乾性を備えているウェアでのトレーニングをオススメいたします。
基本的に汗をかくことはいいことです。汗を多くかけば爽快感が得られますし、カラダの老廃物を排出しますので、肌もキレイになります。それが運動することの美容効果のひとつであることは間違いありません。しかし、この効果は正しい運動を行えば自動的に得られますので、そんなに厚着にこだわる必要はありません。ここでひとつ補足して説明しておきたいのは、汗をかくことと痩せることとの関係です。 「痩せるためにたくさんの汗を出したい」というご質問をよく受けます。たくさんの汗をかけば、確かに一時的に体重は減りますが、「痩せる」ということにはなりません。カラダの水分が汗となって体外に出ただけで、必要な水分を補給すれば、またもとの体重に戻ります。「痩せる」ということは、「ムダな脂肪を落とす」ことです。本来、汗は体温を一定に保つために、上がり過ぎた体温を下げようと調節するため出るものです。無理な厚着をして運動をすると、衣服の中に熱が溜まってカラダの温度が上昇し、熱中症や脱水症状を引き起こすなどの危険性が増します。また、体力も奪われて、パフォーマンスも低下するため、せっかくの運動効果も得られません。「汗をたくさんかくと痩せる」といいますと、ボクサーがウィンドブレーカーのような減量用のウェアを着て練習している姿を想像される方もいらっしゃると思います。ですが、彼らは試合前の体重制限クリアするために、特別な手段としてそれを用いています。体脂肪率が5〜6%と非常に低く、体重を落とすとなるともう水分しかないという最終手段として行っているものです。ボクサーの減量というのは「一時的に体重を落とすこと」をいうので、一般の方が行うダイエットとは全く性質が違いますので、絶対に真似をしないようにしましょう。
もちろんです!どんどん補給してください。運動する時は500mlや1リットルのミネラルウォーターをこまめに飲みながらトレーニングしましょう。もちろん普段の生活も水分補給は大事ですよ。目安は体重1キロにつき50ccですが、そうなると体重50キロの人で2.5リットルになります。ちょっとはじめはキツイですかね。まずは1日2リットルを目標にしましょう!体脂肪燃焼や筋肉の発達、疲労回復、血行改善にとても効果がありますよ。
私たちのカラダの55〜60%は水分で、水はカラダにとって栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)、二酸化炭素、老廃物、ホルモンなどの運搬や体温調節などに必要です。運動をすると体温が上昇しますが、体温が高くなり過ぎないように発汗し体温の上昇を抑えようとします。長時間の運動やすると運動強度が高くなるにつれ、血液中の水分が減少し血液の粘性が高まってドロドロ血状態になり、血流が悪くなります。このような状態で運動を行っても代謝機能の低下、運動効率低下、さらには脱水症状を招く原因にもなります。代謝をスムーズにし、消費エネルギーを増加させ、運動能力も向上させるためにも、運動を始める前に200ml〜400ml(コップ1〜2杯)程度、運動中は15〜20分に1回100ml〜200ml(コップ1/2〜1杯)程度の冷たい水(ミネラルウオーターなど)の補給を行いましょう。冷たい水は、胃にとどまる時間が短いので速やかに吸収され、深部体温を下げる効果があると言われています。「喉が渇いた」と感じた時には、すでに水分不足の信号ですので、運動中はがぶ飲みなど一気に飲み干すようなことはせず、スムーズに吸収させるように少量をこまめに、水分を摂るようにしましょう。ちなみに 一昔前まで、「運動中の水分補給は疲れやすくなる」などといって、運動中に水分はなるべく摂取しないほうが良いとされていたこともありましたが、現在では運動中に失われた水分はしっかり補うことが常識となっています。
本当です。お相撲さんが一日2回の食事をしていることは結構知られていますよね。食事回数を減らし、空腹時間を長くすることで、カラダは飢餓状態だと錯覚を起こします。それが続くと、なるべく少ないエネルギーで生活できる省エネ型のカラダになってしまいます。そして次の食事で待ってましたとばかりにエネルギーを体脂肪としてカラダに溜め込んでしまうのです。
まさに「ちょっとのエネルギーで生活し、食事から得たエネルギーは脂肪で蓄えてなるべく外にださない」、超節約家のカラダになってしまうのです。空腹時を作らないよう、3回に分けて規則正しく食べることは非常に重要となります。
食事制限のために必要なエネルギーが足りなくなると、体脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとします。その体脂肪をエネルギーに変えるためにはグリコーゲンが必要で、厳しい食事制限で作り出せなくなっていると、筋肉にあるグリコーゲンが使われる「糖新生」を行うようになります。つまり、カロリーを制限しても脂肪が燃焼せず、筋肉量が減った結果、基礎代謝も低下します。体重が減少したと思い通常の食事をするとすぐに体重が元に戻り、最悪なのはその増加分はほとんどが脂肪です。そしてまた、食事制限して筋肉量が減少し脂肪が増加する。これを繰り返す度に、どんどん痩せにくく、太りやすい体質のカラダへ変わっていくのです。これが俗に言う「隠れ肥満」と呼ばれるものですので、体重よりも体脂肪(体脂肪率)を減らすことが真のダイエットとなります。最低限の栄養の知識を身に付けて、減ってしまった筋量を増やし、無駄な脂肪を燃焼させて、健康的な理想のカラダを手に入れましょう。